Google Chrome、macOS Big Surのサポートを終了へ

Googleは、Mac版ウェブブラウザChromeのバージョン138が、macOS 11 Big Surをサポートする最終バージョンとなることを発表しました。これは、Big SurがAppleによるサポート期間外であり、セキュリティ維持のためにはサポート対象のOSで実行することが不可欠であるとの説明です。

現在、Chromeはバージョン138が提供されていますが、今月末までにリリース予定のバージョン139は、macOS 12 Monterey以降を必須とします。Big Surユーザーには、サポート終了を知らせる警告バーが表示されるようになります。

Appleはすでに2023年7月にリリースされたSafari 16.6でBig Sur向けのサポートを終了しており、現在のSafari 18.5や将来のバージョンはより新しいmacOSを必要とします。

特に、Big SurはLate 2013年およびMid 2014年製MacBook Pro（Nvidiaグラフィックカード搭載モデル）をサポートする最後のmacOSであったため、一部のユーザーは引き続きこのOSを利用している可能性があります。Big Surで引き続きサポートが期待できるブラウザとしては、Brave、DuckDuckGo、Microsoft Edge、Mozilla Firefox、Opera、Vivaldiなどが挙げられます。しかし、Apple自体がBig Surのサポートを終了しているため、これらのブラウザもいずれはサポートを打ち切ると見られています。

macOS Big Surは、2020年にリリースされたMac OS X時代後の最初のOSです。Appleは通常、OSのリリースから5年でサポートを終了します。サポート対象外のOSを搭載したMacは動作はしますが、AppleからのOSアップデートは提供されなくなり、セキュリティ上のリスクを伴う可能性があります。