Ugreen、初のQi 2.2認証モバイルバッテリー発表 Apple純正MagSafeと同等の25W充電を実現
昨年秋のiPhone 16発表時、AppleはMagSafe充電器のワット数を15Wから25Wにアップグレードしました。これにより、他社製磁気充電器に対し優位性を示していましたが、この状況はUgreenの最新発表によって変化しようとしています。
Ugreenは、同社の「MagFlow Magnetic Power Bank」が、ワイヤレスパワーコンソーシアム（WPC）から世界で初めて公式Qi 2.2認証を受けたと発表しました。これにより、Apple純正充電器と同じ25Wのピーク出力を実現します。
Qi2規格は、もともとApple独自のMagSafe技術を基盤としています。これまで高効率な磁気ワイヤレス充電は主にiPhone向けでしたが、Qi 2.2の登場によりAndroid端末にも広がる見込みです。サムスンやグーグルもこの新規格を支持しています。
新しいQi 2.2標準は、磁気パワープロファイル（MPP）をサポートするデバイスの互換性を広げるだけでなく、熱制御、電力管理、充電安定性を向上させます。充電コイルの磁気アラインメントが容易になることで、充電器からスマートフォンへの電力伝送ロスが減少し、より高速な充電が可能になります。
Ugreenは、この25W対応磁気モバイルバッテリーを「今後3ヶ月以内」に出荷開始する予定です。容量10000mAhの「Qi 2.2 MagFlow magnetic power bank」は、25Wワイヤレス充電でも不十分な場合に備え、USB-C充電器も内蔵しています。同社は他にもQi 2.2対応ワイヤレス製品を順次展開するとしています。
将来的には、サードパーティ製品がAppleの進化に追随し続けるのが難しくなる可能性もあります。すでに次期iPhone 17では最大50Wのワイヤレス充電に対応する可能性が噂されており、サムスンもQi 2.2ワイヤレス充電規格に対応し、最大50Wの充電速度を実現する新しいワイヤレス充電チップを開発済みです。
いずれにせよ、今後はApple純正のMagSafe充電器を購入しなくても、少なくとも25WのMagSafe充電が利用できるようになります。
