Appleは、AirPods Pro 2に搭載されている聴力検査および補聴器機能の対象国を、欧州、アジア、南米の多数の国々に拡大しました。これにより、より多くのユーザーが自身の聴覚健康を管理できるようになります。
今回新たに聴力検査および補聴器機能の両方が利用可能となったのは、エクアドル、ホンジュラス、インドネシア、イスラエル、カザフスタン、モルドバ、パレスチナ自治区、セルビア、台湾、タイ、ウクライナ、ベトナムの各国です。このほか、アルゼンチンでは聴力検査機能のみ、キプロスでは補聴器機能のみが今回新たに加わりました。
聴力検査は、iOS 18.1以降を搭載したiPhone、またはiPadOS 18.1以降を搭載したiPadにAirPods Pro 2を接続することで実施できます。この検査は、専門医や聴覚士が行う聴力検査を模倣しており、特定の周波数で異なる音量のトーンを再生。ユーザーは音が聞こえた際にiPhoneの画面をタップすることで反応を記録します。検査結果は、聴力損失の有無やその程度を判定するために用いられます。
検査の結果、軽度から中程度の聴力損失が認められた場合、対象国のユーザーはAirPods Pro 2の補聴器機能を利用する選択肢が得られます。この機能がオンになると、AirPods Pro 2は聴力検査で得られたデータに基づき、不足している周波数の音量を自動的に増幅します。これにより、ユーザーは会話や周囲の音をより鮮明に聞き取れるようになります。また、「メディアアシスト」オプションも提供され、聴力検査の結果に合わせて音楽、ビデオ、通話の音声も最適化されます。
これらの聴覚健康管理オプションは、聴力検査と補聴器機能を含め、現在世界150カ国以上で提供されており、Appleは引き続き対応地域の拡大を進めています。
