iPhone向けデジタルカーキー機能が大幅進化へ、新規格「Digital Key 4.0」のテストが進行中

AppleのiPhone向けデジタルカーキー機能が、Car Connectivity Consortium (CCC) が策定する新規格「Digital Key 4.0」の実地テストを開始し、大幅な機能強化が期待されています。

Appleは2020年、Walletアプリにデジタルカーキー機能を追加。対応するiPhoneやApple Watchから、対応車両のロック、ロック解除、エンジン始動を可能にしました。この機能は、Bluetooth LE（低電力）に加え、より高精度な位置特定を可能にするUWB（超広帯域無線）技術にも対応した「Digital Key 3.0」に基づいています。

今回、CCCは「Digital Key 4.0」の準備を進めていることを発表。Appleを含むCCC加盟企業が、今週、カリフォルニア州クパチーノにあるApple Parkで、この新規格の実地テストを実施していることが明らかになりました。

Digital Key 4.0の詳細については現時点では多くが明かされていませんが、CCCは「デジタルカーキーのプラットフォーム間の相互運用性と、バージョン間の互換性をさらに向上させる」ものと説明しています。これにより、ユーザーはよりシームレスで便利なカーキー体験を享受できるようになる見込みです。

具体的な機能強化の内容や提供開始時期は未定ですが、今後iPhoneのカーキー機能が様々な面で強化されることが期待されます。

現在、iPhoneのカーキー機能は、Audi、BMW、Hyundai、Kia、Genesis、Mercedes-Benz、RAM、Volvoなど一部の車種で利用可能です。また、先月のWWDC 2025基調講演では、今後Acura、Chevrolet、Cadillac、GMC、Porsche、Rivianといったブランドも対応予定であることが発表されており、対応車種はさらに拡大していく見通しです。