Apple幹部、恒例のサンバレー会議に参加　業界の重要人物が集結

Appleのティム・クック最高経営責任者（CEO）と、サービス部門を統括するエディ・キュー上級副社長が、アイダホ州で開催される2025年アレン＆カンパニーのサンバレー会議に出席しています。この会議は、テクノロジー、メディア、金融、政治分野の世界的なリーダーが一堂に会する、排他的な会合として知られています。

アイダホ州サンバレーで1983年から毎年7月に開催されている同会議は、投資銀行アレン＆カンパニーが主催する非公開・招待制のイベントです。水面下で高レベルの戦略的議論が行われ、しばしば業界の重要な取引の基礎が築かれる場として広く認識されています。過去には、ディズニーによるABC買収（1996年）やジェフ・ベゾス氏によるワシントン・ポスト買収（2013年）、VerizonによるYahoo買収（2017年）といった大型案件も、サンバレーでの議論がきっかけになったとされています。

クックCEOは過去20年間で同会議の常連参加者であり、今回はApple MusicやApple Pay、iCloud、App Store、Apple TV+など、同社のサービス部門全体を統括するキュー氏が同行しています。

1週間にわたるこの会議には、経営者、創業者、投資家、政治家らが集い、ハイキングやゴルフ、ラフティングなどのレクリエーションを交えながら非公式な会合が行われます。

主な参加者には、以下のような面々が含まれています。

* Google：スンダル・ピチャイ
* Meta：マーク・ザッカーバーグ
* Microsoft：サティア・ナデラ
* Amazon：アンディ・ジャシー
* OpenAI：サム・アルトマン
* ワーナー・ブラザース・ディスカバリー：デビッド・ザスラフ
* ディズニー：ボブ・アイガー
* ソニー：十時裕樹
* Spotify：ダニエル・エク
* Uber：ダラ・コスロシャヒ
* PayPal：ジョン・ドナホー
* 元ホワイトハウス顧問：イヴァンカ・トランプ、ジャレッド・クシュナー

クックCEOとキュー上級副社長の今回の参加は、Appleが人工知能分野での競争圧力やサプライチェーン戦略の転換、継続的な規制当局の監視など、政治・業界の両面から注目を集めている時期と重なっています。