AppleのWi-Fiルーター「AirPort」が再び話題に – 将来の再参入の可能性は？

かつてAppleは、2000年代から2010年代にかけて、Wi-Fiルーターの製品群「AirPortベースステーション」を提供していました。標準モデルの「AirPort Express」に加え、高度なネットワーク機能を備えた上位モデルの「AirPort Extreme」、さらにMacのTime Machineバックアップ用外部ストレージとしても機能する「AirPort Time Capsule」を展開していました。

数日前、Appleが一部のAirPortモデルを「オブソリート製品リスト（旧型製品およびビンテージ製品リスト）」に追加したことで、製品に関する議論が再燃しています。AppleがWi-Fiルーター市場に再参入するのか、という大きな疑問が浮上しているのです。

2018年にAirPortラインは製造中止となりましたが、将来的には予期せぬ形でWi-Fiルーター市場に回帰する可能性も指摘されています。

昨年12月のBloombergのマーク・ガーマン記者のレポートによれば、Appleは独自のWi-FiおよびBluetoothチップを開発中であり、このチップは今年後半に登場する新たなApple TVやHomePod miniモデルに搭載される予定です。
ガーマン記者は、このチップが「極めて高性能」であり、理論的にはこれらのデバイスをワイヤレスアクセスポイントとして機能させることが可能だと報じています。しかし、Appleが実際にこのアイデアを実行するかは不透明であり、現時点では過度な期待は禁物です。

ガーマン記者によると、このチップはWi-Fi 6Eをサポートするとされています。最終的なAirPortモデルが対応していたのは現在のWi-Fi 5に相当する規格でした。
一方で、Appleサプライチェーンのアナリストであるジェフ・プー氏は、このチップがさらに進んだWi-Fi 7をサポートする可能性があるとの見方を示しています。

Apple TVやHomePodが実際にWi-Fiルーターとなるかどうかは、まだ明らかではありません。しかし、Appleがそれを可能にする技術を開発していることは確かなようです。