アップルCEOティム・クック氏、批判乗り越え盤石な地位を確立

【シリコンバレー発】アップルのティム・クック最高経営責任者（CEO）に対し、新AI機能「Apple Intelligence」の発表におけるつまずきや新ハードウェア不足などを巡る批判が相次いでいますが、同氏の地位は揺るぎないものとなっていることが報じられました。

「製品の人ではない」「スティーブ・ジョブズ氏の後継者ではない」といった指摘や、一部の専門家から解任を求める声も上がっています。しかし、ブルームバーグの報道によると、アップル取締役会はクック氏の続投について揺るぎない確信を持っているとのことです。

その最大の理由は、クック氏がCEOに就任して以来、アップルを劇的に成長させた実績にあります。アップルの株価は、2025年に一時16％下落したものの（主にトランプ前大統領の関税に起因するとされる）、クック氏がCEOに就任した時と比較すると、全体で約1,500％も上昇しています。

また、アップルの取締役会は、アーサー・レビンソン氏、スーザン・ワグナー氏、ロナルド・シュガー氏といったクック氏の忠実な支持者で構成されており、これまで会社の運営にほとんど干渉してこなかったとされています。この強固な支持基盤も、クック氏の盤石な地位を支える要因となっています。