新型Mac、箱に入ったままOSアップデート可能に？ Appleが新システム導入を準備か

新しいMacBookを購入した際、まず最初に大容量のOSアップデートとインストールが必要となるのは、多くのユーザーが経験する共通の煩わしさです。セットアップやデータ復元プロセスも時間がかかる中で、すぐに新しいMacを使いたいのに、この一手間は好ましくありません。

この問題に対し、AppleはすでにiPhone向けに「Presto」と呼ばれるシステムを導入しています。これは、Apple Store店舗内で、未開封のiPhoneに対し、セットアップ前であっても無線で最新のソフトウェアアップデートを適用できる仕組みです。

米国のIT情報サイト9to5Macによると、最新のmacOS 14.3 beta 3のコード内に、AppleがMacBook向けに同様のシステムを準備していることを示唆する記述が見つかったとのことです。

しかし、MacBookでこのシステムがどのように機能するかは不明な点が多いです。iPhoneの場合、ワイヤレス充電とNFCを活用し、専用の6スロットの「トースター」型デバイスに箱に入ったままのiPhoneを約30分間セットすることでアップデートが行われます。MacBookにはワイヤレス給電もNFCも搭載されていないため、どのようにアップデートプロセスが開始されるのかが注目されます。電源がオフの状態でも「探す」機能でiPhoneが見つけられるBluetooth LEビーコン機能のように、同様の技術がMacBookにも追加され、この用途に活用される可能性も指摘されています。

Appleがどのような形でこの機能を実装するにせよ、購入時に最新のmacOSアップデート、または少なくとも重要な緊急アップデートがすでに適用されているMacを手に入れられることは、消費者にとって大きな恩恵となるでしょう。