米アップルの人工知能（AI）部門で基盤モデル開発を統括していた幹部が、競合する米メタに移籍したことが明らかになりました。

複数の報道によると、アップルで基盤モデルチームを率いていたルオミン・パン氏が、メタからの高額な報酬提示を受け、同社に移籍したとのことです。今回の移籍は、アップルがAIおよび機械学習部門のリーダーシップ再編を進めている最中に起こりました。

メタは、これまでのAIプラットフォーム開発で目立った成果を出せておらず、過去の「メタバース」への大規模投資に続く大きな課題を抱えています。業界全体でAI人材の獲得競争が激化する中、同社は高額な報酬を提示し、主要な人材の引き抜きを加速させることで、AI分野での巻き返しを図る狙いがあると見られます。