Macユーザーにとって、データストレージの選択肢は多岐にわたります。外付けSSDやHDD、USBメモリといった物理デバイス、手軽なクラウドストレージに加え、近年注目されているのがNAS（ネットワーク接続ストレージ）です。
NASは、自宅やオフィス内で複数のデバイスからアクセスできる共有ストレージであり、データのバックアップ、ファイル共有、チームでの共同作業に適しています。インターネット接続に依存せず、月額費用もかからない点が大きなメリットです。
今回は、MacユーザーにおすすめのNASドライブと、選ぶ際のポイントをご紹介します。
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# MacユーザーにおすすめのNASドライブ
様々なメーカーから提供されるNASドライブの中から、Macユーザーに特におすすめの製品をピックアップしました。
1. Western Digital My Cloud Home – 総合ベスト
Macとの連携に優れ、Time Machineによる自動バックアップや、モバイルからの写真・動画バックアップに対応。Dropboxなどのクラウドサービスとの同期も可能です。手軽に導入できる「パーソナルクラウド」として、ホームユーザーや小規模オフィスに適しています。ただし、一部の操作に専用アプリを介する必要があり、ドラッグ＆ドロップが直接できない点には注意が必要です。
2. Synology DiskStation DS925+ – 拡張性と汎用性
高性能なAMD Ryzenプロセッサーを搭載し、最大80TB（拡張モジュールで180TB）まで拡張可能なモデルです。2.5GbEポートによる高速ネットワーク接続も魅力。自身でHDD/SSDを選択して搭載する「Unpopulated」形式で、自由度の高さが特徴です。一方で、多機能ゆえにセットアップやアプリの操作が複雑で、NAS初心者には少々ハードルが高いかもしれません。
3. TerraMaster F8 SSD Plus – 超高速ワークグループストレージ
8基のNVMe SSDを搭載できる、圧倒的な高速転送能力が売りのNASです。10Gbeイーサネットに対応し、大容量ファイルの転送もスムーズ。セキュリティ、ファイル共有、メディアストリーミングなど多機能ですが、OSのインターフェースには改善の余地が見られます。特に速度を重視するプロフェッショナルやワークグループにおすすめです。
4. Synology BeeStation – 初心者向け
シンプルなデザインで、4TBのストレージが内蔵されており、初心者でも手軽に導入できるNASです。モバイルアプリ「BeePhotos」「BeeFiles」を通じて、写真やファイルの自動バックアップ、共有が簡単に行えます。しかし、詳細な設定やヘルプファイルが専門的で、一部操作には慣れが必要です。Time Machineとの連携も可能で、ホームユーザーの最初のNASとして適しています。
5. Western Digital My Cloud EX2 Ultra – 簡単かつ多機能
「My Cloud Home」の上位モデルで、RAID機能によるデータ保護（RAID 0/1）や、HDDの換装・増設が可能な2ベイタイプです。Time Machineサポートはもちろん、iOS/iPadOS/Androidアプリによるリモートアクセスや、iTunesサーバー機能も備えています。直感的な操作性を保ちつつ、より高度なカスタマイズや冗長性を求めるユーザーに最適です。
6. Buffalo LinkStation 220D – 多機能でお手頃
手頃な価格ながら、2ベイRAID対応（RAID 0/1）で、HDDの換装も容易な汎用性の高いNASです。Time Machineに対応し、メディアサーバー機能も充実しています。ただし、専用アプリやウェブインターフェースの設定が複雑で、非技術者には分かりにくい点がデメリット。NASに慣れているユーザーや、コストを抑えたい場合に検討する価値があります。
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# NASドライブを選ぶ際のポイント
MacユーザーがNASドライブを選ぶ際に特に考慮すべき点を以下にまとめました。
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Time Machineサポート
: macOSの自動バックアップ機能「Time Machine」に対応しているかを確認しましょう。ネットワーク経由でのバックアップをサポートしているNASであれば、Macを常時接続する必要がなく便利です。
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ユーザーアカウントと共有機能
: 家族やチームで利用する場合、個別のプライベート領域の作成や、共有フォルダの設定が容易にできるかを確認しましょう。
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モバイルデバイス対応
: iPhoneやiPadなどからの写真・動画の自動バックアップ、ファイルのアクセス、ストリーミングに対応した専用アプリが提供されているかを確認すると良いでしょう。
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ファイルストリーミング機能
: NASをホームメディアサーバーとして利用するなら、iTunesサーバー機能やApple TVへのストリーミング機能など、メディアコンテンツの共有・再生機能が充実しているかを確認してください。
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ストレージ容量と拡張性
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内蔵型
: HDDが最初から搭載されており、購入後すぐに利用できます。手軽ですが、容量拡張には制限がある場合が多いです。
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空きベイ型（Unpopulated）
: HDDが付属せず、自分でドライブを選択・追加します。初期費用はかかりますが、将来的な容量拡張や、RAID設定による性能・冗長性向上といった柔軟な運用が可能です。
NASは単なるストレージ以上の役割を果たすため、これらの点を踏まえて自身の用途に合ったモデルを選ぶことが重要です。
