Nothing、初のオーバーイヤー型ヘッドホン「Headphone (1)」を発表 透明デザインが特徴

スマートフォンメーカーNothingは本日、同社初となるオーバーイヤー型ヘッドホン「Headphone (1)」を発表しました。ハイエンドスピーカーを手掛けるKEFとの共同開発により誕生した本製品は、299ドルで提供されます。

Nothing製品の多くと同様に、「Headphone (1)」も内部構造が見える特徴的な透明デザインを採用。長方形のイヤーピースにはPU素材のメモリーフォームが使われ、ヘッドバンドは調節可能です。本体シェルはプラスチックとアルミニウムの混合素材で作られています。

装着感については、一部のオーバーイヤー型ヘッドホンに比べイヤーカップが小さめで、耳への圧迫感がややある可能性があります。イヤーカップに重量が集中する設計のため、数時間の使用で意識するかもしれませんが、AppleのAirPods Maxに似たフィット感とされています。

音質面では、299ドルという価格帯にしては良好な品質を実現しており、Sony、Bose、Appleといった主要メーカーのオーバーイヤー型ヘッドホンと遜色ないレベルと評価されています。初期状態では低音が強調されていますが、Nothing Xアプリを使えばEQ調整が可能で、中高音を調整することでバランスの取れたリスニング体験が得られます。

機能面では、Apple製品に似た空間オーディオやダイナミックヘッドトラッキングに対応。アクティブノイズキャンセリング（ANC）も搭載し、高い密閉性によって音漏れを最小限に抑え、優れた遮音効果を発揮します。外部ノイズを600msごとにスキャンし、音響を適応させる機能も備わっています。

操作は物理ボタンで行い、ユーザーの好みに合わせて機能のカスタマイズが可能です。オーディオ再生用のパドルボタンや音量調整用のローラーが配置され、3.5mmオーディオジャック、LDAC、USB-Cオーディオにも対応します。バッテリー持続時間は、ANCオンで最大35時間、ANCオフでは最大80時間となっています。