Apple Music、ローンチからまもなく10周年：サービスの功績と課題、そしてユーザーの課金実態

2015年6月30日に華々しくローンチされたAppleの音楽ストリーミングサービス「Apple Music」は、まもなく提供開始から10年を迎えます。このサービスは数百万人のユーザーに音楽の喜びをもたらしてきた一方で、Appleに多額の罰金を科す原因ともなり、さらには不評のソーシャルメディア機能も搭載されていました。

サービス開始当初から利用し続けているユーザーは、これまでに最低でも1,198.80ドル（約18万9千円）を支払った計算になります。価格は年々上昇しており、現在ではファミリープランや学生向けの割引プラン、そしてAppleの各種サービスを統合した「Apple One」バンドルの一部としても提供されるなど、多様な料金体系が存在します。

特筆すべきは、限定的な無料トライアル期間を除き、Apple Musicが完全な無料版を提供していない点です。競合サービス、特にSpotifyなどが広告付きの無料プランを提供しているのとは対照的に、Apple Musicは一貫して有料モデルを貫いています。