Appleは、今年秋にリリースを予定している次期OS「iOS 26」において、6月に開催された開発者会議WWDC 2024で発表を見送った2つの新機能を年内に提供する計画であることが明らかになりました。米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じたものです。

発表が見送られた背景には、WWDC 2024で数多くの新機能が発表されたものの、その多くがリリース延期や未実装となっている現状があり、同様の事態を避けるためとみられています。

年内に提供される予定の主要な新機能は以下の2点です。

 1. AirPodsを介した会話のリアルタイム翻訳

AirPodsを装着したユーザー（例えば英語話者）が他言語話者（例えばスペイン語話者）と会話する際、iPhoneが音声を検出し、リアルタイムで翻訳。翻訳された音声はAirPodsを通じてユーザーに伝えられます。ユーザーの返答も瞬時に翻訳され、iPhoneから他言語で発話されるため、スムーズなコミュニケーションが可能となります。既存のiPhone翻訳アプリでも同様の機能は提供されていますが、AirPodsとの連携により、より自然な会話体験が期待されます。

 2. 公共Wi-Fiログイン情報のデバイス間同期

ホテル、空港、カフェなどにあるWeb認証が必要な公共Wi-Fiネットワーク（キャプティブポータル）のログイン情報を、一度iPhoneに入力するだけで、iPadやMacにも自動的に同期する機能です。これにより、複数デバイスで同じWi-Fiに接続する際に、都度ログイン情報を入力する手間が省け、ユーザーの利便性が大幅に向上します。

iOS 26は、iPhone 11以降のモデル向けに、今秋に無料アップデートとして正式リリースされる予定です。