ドイツの規制当局は、中国の生成AIアプリ「DeepSeek」に対し、深刻なセキュリティ問題を理由に違法コンテンツと認定し、AppleのApp StoreおよびGoogle Playストアからの削除を両社に要請しました。

DeepSeekは「中国版ChatGPT」とも呼ばれ、OpenAIがChatGPTに費やした費用のごく一部で開発されたにもかかわらず、一時的に米国App Storeの首位を獲得した実績があります。また、Appleのティム・クックCEOからも高く評価された経緯があります。

しかし、同アプリには深刻なセキュリティ問題が指摘されており、これがドイツ当局の措置につながりました。

ロイター通信によると、ドイツのデータ保護局長マイケ・カンプ氏は、DeepSeekが求められたセキュリティ基準を満たさなかったため、削除を要請したとのことです。カンプ氏は2025年5月にDeepSeekに対し、基準を満たすか、アプリを自主的に撤回するよう求めていましたが、DeepSeekはどちらの要求にも応じなかったとされています。