AppleとQualcomm、パテントトロール訴訟の移管却下 テキサス州で継続へ

AppleとQualcommが、パテントトロール企業Red Rock Analyticsから2021年に起こされた特許侵害訴訟の移管を求めていた控訴が、米地方裁判所判事および連邦巡回控訴裁判所によって却下されました。これにより、訴訟は当初の提訴地であるテキサス州の裁判所で継続されることになります。

この訴訟は、Red Rock Analyticsが米国特許番号7,346,313の侵害を主張し、iPhoneの長年にわたる販売による損害賠償をAppleとQualcommに求めているものです。Red Rock Analyticsは、自社では製品を製造せず、特許のライセンスや訴訟を通じて収益を上げる「非実施主体（non-practicing entity）」、いわゆるパテントトロールとして知られています。

両社は訴訟をカリフォルニア州に移すことを望んでいましたが、米地方裁判所の判事アラン・オールブライト氏と連邦巡回控訴裁判所の両方からその訴えが退けられました。今後、この訴訟は「パテントトロールに友好的」とされるテキサス州の法廷で進められる見通しです。

Appleはこれまでも、パテントトロール企業からの特許侵害訴訟に度々直面しており、今回のケースもその一つとして注目されています。