ポータブルデュアルモニター UPerfect Delta Max Touchが登場：Macユーザーには「タッチなし」を推奨

MacBookユーザーの作業領域を劇的に広げるポータブルデュアルスクリーン「UPerfect Delta Max Touch」が注目を集めています。高品質なHDスクリーンを2枚搭載し、折りたたみや柔軟な角度調整が可能な点が大きな特徴です。

本製品は、2枚の18.5インチスクリーンがヒンジで連結されており、使用状況に応じて最適な角度に調整できます。使わない時はスリムなパッケージに折りたたんで収納・持ち運びが可能です。約2.36kgの重量は「羽のように軽い」という宣伝とは異なりますが、一般的な外部ディスプレイ2台と比較すれば格段に携帯性に優れています。

人間工学に基づいた設計も特徴の一つです。従来の横並び配置ではなく、画面を上下に重ねて使用する「縦型スタック」配置により、首の左右への頻繁な動きを減らし、身体への負担軽減が期待できます。内蔵スタンドはスムーズな角度調整が可能で、画面をユーザーの視線に合わせやすくなっています。

表示オプションも豊富で、USB-CまたはHDMI接続により多様な設定が可能です。ノートPC、両方のDelta画面をミラーリング表示したり、Delta画面のみミラーリングしてノートPCは別の表示を行ったりできます。さらに、2つのDelta画面を結合して1つの大きな画面として使用する「シーケンス」モードや、それぞれの画面に異なるコンテンツを表示する「スタンドアローン」モードも選択可能（Macでは追加ソフトウェアが必要）です。一台で2台のコンピューターを同時に接続し、それぞれの画面を別々に操作できる柔軟性も持ち合わせています。

画質はIPSパネル採用で、100% sRGBの色域に対応し、フルHD（1920×1080ピクセル）解像度を提供します。しかし、リフレッシュレートは公称100Hzとされていますが、Macでは通常60Hzに制限される場合が多いです。

一方で、Macにおけるタッチ機能は限定的であることが指摘されています。Windowsでは10点タッチに対応するものの、Macでは1点タッチに留まり、ジェスチャーやピンチ操作などがうまく機能しないことがあります。このため、タッチ機能を目的に本製品を選ぶMacユーザーには、期待外れとなる可能性が高いでしょう。

その他、内蔵スピーカーの音質は一般的なモニターと同様に質素であり、内蔵バッテリーを搭載していないため、使用時にはUSB-C経由での電源供給が必要です。付属の45W充電器では、接続するMacBookへの給電（パススルー充電）が25Wに制限されるため、より安定した電力供給には高出力のPDアダプターが推奨されます。また、説明書が簡素で、OSD（オンスクリーンディスプレイ）の操作には慣れが必要とされています。

価格は、タッチ機能なしモデルが約499.99ドル、タッチ機能ありモデルが約599.99ドルから。Macユーザーにはタッチ機能のメリットが少ないため、「タッチなし」モデルを選ぶことが賢明とされています。

Macでのタッチ機能という唯一の大きな欠点を除けば、UPerfect Delta Max Touchは、美しいデザイン、堅牢な造り、そして高い調整性を兼ね備えた優れたポータブルデュアルスクリーンです。広い作業スペースの確保、使わない時のコンパクトな収納、そして柔軟なディスプレイ配置オプションを求めるユーザーにとって、魅力的な選択肢となるでしょう。