WWDC 2025後のApple製品最新情報：iPadOSの進化、Apple Watch Ultra 3、OS新機能など
先日開催されたWWDC 2025を終え、Appleが発表した多数のアップデートや新機能の詳細が明らかになりつつあります。基調講演や開発者向けセッション、そしてApple幹部からのコメントを通じて、新たなOS体験やハードウェアの展望が見えてきました。
# 各OSの進化と「Liquid Glass」デザインの導入
今回のアップデートでは、新たなデザイン言語「Liquid Glass」がAppleのほぼ全てのオペレーティングシステムに導入されました。iPadOSはMacのような機能強化が図られ、iOSには新たなカスタマイズオプションや機能が追加されています。また、macOS Tahoeにも歓迎すべき変更点が加わりました。
# iPadがmacOSを動かせない理由とは？
iPadOS 26では、新しいウィンドウシステム、メニューバー、新規アプリなどが提供され、パワーユーザーからの要望に応える大幅な進化を遂げました。これにより、iPadでmacOSを直接動かせないのかという疑問が当然のように浮上しています。
Appleのソフトウェアエンジニアリング責任者であるクレイグ・フェデリギ氏は、iPadOS 26のMacライクな機能は、生産性とシンプルさの良好なバランスを実現していると述べました。また、macOSがタッチスクリーンに最適化されていない点を指摘しつつも、将来的には変更される可能性も示唆しています。
# Apple Watch Ultra 3、2年ぶりの登場か
アナリストのジェフ・プー氏（GF Securities Hong Kong）によると、Apple Watch Ultra 3が年内にも登場する見込みです。同氏は、Apple Watch Series 11とApple Watch Ultra 3の両方が今年（新型iPhone 17シリーズと同時期になる可能性が高い）登場すると予想しています。
Appleは2024年に、この頑丈なスマートウォッチのメジャーアップデートを見送り、既存のApple Watch Ultra 2にブラックチタニウムのカラーオプションを追加したのみでした。このため、9月にはUltraラインナップに実質的な変更が加えられてから約2年が経過することになります。
# macOS TahoeでTerminalアプリが刷新
macOS Tahoeでは、AppleのTerminalアプリがビジュアル面で刷新されます。このコマンドラインツールがデビューして以来、初めての注目すべきデザインアップデートとなります。
WWDC 2025の「Platforms State of the Union」プレゼンテーションによると、アップデートされたTerminalは24ビットカラーとPowerlineフォントに対応し、macOS 26の広範なビジュアル刷新と調和するよう、新しい「Liquid Glass」デザインと再設計されたテーマが採用されます。
# iOS 26：iPhoneロック画面の5つの変更点
iOS 26では、iPhoneのロック画面がこれまで以上にカスタマイズ性を高めることを目指し、複数の機能が追加されました。
現在の開発者ベータ版では、動的にサイズが変更される時刻表示、2D写真を3D壁紙に変える「Spatial Scenes」機能、音楽再生中のアニメーションアルバムアートなどが含まれており、一般公開までにさらなる調整が加えられる可能性があります。
# CarPlayもiOS 26で大きく進化
iOS 26のリリースにより、CarPlayにも多くの新機能と変更が加わります。
Appleの新しいOS全体にわたる「Liquid Glass」デザインはCarPlayにも拡張され、CarPlayのメッセージ機能では、ピン留めされた会話や、車のディスプレイからタップバックで返信する機能に対応します。また、新しいコンパクト表示により、着信時に画面全体が占有されず、道案内など他の重要な情報が隠れることがなくなります。さらに、ウィジェットやLive Activitiesにより、CarPlayを通じて利用できる機能がさらに拡張されます。
# GoogleがiOS 26の「模倣」を指摘
Googleは、自社のPixelスマートフォンのプロモーション用広告シリーズ「#BestPhonesForever」の最新作で、Appleを皮肉りました。iOS 26で導入されたライブ翻訳、通話スクリーニング、保留アシストといった新機能が、何年も前からPixelスマートフォンに存在していたことを揶揄する内容です。
