米テクノロジー大手Appleは、欧州連合（EU）圏のユーザーに対し、新たな機能の提供を再び見送る方針を固めました。特にmacOS Tahoeの「Live Activities」や「iPhoneミラーリング」といった主要機能が対象で、その背景にはEUのデジタル市場法（DMA）を巡る規制要件への不確実性があるといいます。

特に「iPhoneミラーリング」は、2024年以降、EU圏外のユーザーには提供が開始されていたにもかかわらず、EUユーザーには未提供の状態が続いていました。今回、iOS 26およびmacOS 26でも同機能がEU向けには提供されないことが確定。匿名のApple関係者らが、その理由としてデジタル市場法（DMA）への懸念を改めて示しています。

Appleは以前、生成AI機能「Apple Intelligence」をEU圏に展開しない方針を示し、EU側からの強い批判を受けながらも、最終的に2025年4月には提供を開始しています。

しかし、「iPhoneミラーリング」については同様の動きは見られず、引き続き提供が見送られます。Apple側は、技術的な問題ではなく、DMAの規制要件とその将来的な影響について「単純に不透明である」ことを理由に挙げているとのことです。