Metaは本日、Facebookにおいてパスキーへの対応を開始したと発表しました。これにより、パスワードなしでより簡単かつ安全にサインインできるようになります。パスキーはすべてのAppleデバイスと互換性があり、iPhoneやiPadからFacebookにログインする際にパスワードの代わりに利用できるようになります。

パスキーは、iOSデバイスで「まもなく」利用可能になる予定で、今後数ヶ月のうちにMessengerへの対応も順次展開されるとのこと。Facebookで設定したパスキーは、Messengerがパスキーに対応した際にそのまま利用できます。現時点ではモバイルデバイスのみの対応であり、PCからのログインには引き続きユーザー名とパスワードが必要となります。

パスキーは、2022年からAppleデバイスで従来のパスワードの代替としてサポートされており、近年多くのウェブサイトで導入が進んでいます。これはFace IDやTouch IDといったデバイス内認証を利用してアカウントを認証する仕組みです。

パスワードに比べてセキュリティが高く、フィッシングやマルウェアなど、オンラインアカウントへの不正アクセスを狙った攻撃からユーザーを保護します。パスキーは、デバイス内のキーとアカウントのキーが一致することで認証が完了する二重認証システムを採用しており、認証情報が第三者に盗まれるリスクを排除します。Appleデバイスでは、パスキーは「パスワード」アプリに安全に保存され、所有するすべてのApple製品間で同期されます。

利用ユーザーは、Facebookの設定メニューにある「アカウントセンター」にアクセスし、「パスワードとセキュリティ」の下にある「パスキー」オプションを選択することで設定できます。また、Facebookへのログイン時にパスキーへのアップグレードを促す表示が出る場合もあります。