Apple、開発者向けツールに「Vision Pro 4K」シミュレーターを追加

Appleが先日開催したWWDC 2025の基調講演では、新たなハードウェアの発表はなかった。
しかし、熱心なベータテスターたちは、今後の製品発表につながる手がかりを求めて、コードの隅々まで調べている。

その結果、サードパーティ製アプリ開発者向けのツールであるXcode 26に、謎の「Vision Pro 4K」シミュレーターが含まれていることが判明した。

現行のVision Proは片目あたり4Kテレビ以上の解像度を実現しているため、「4K」という表記が次期モデルのスペックを直接示唆するものではない。

しかし、Xcodeには「Vision Pro 4K」と従来の「Vision Pro」という2つのシミュレーションモードが存在することに注目すべきだ。

考えられる可能性としては、開発者がVision Proの実機を持っていなくてもアプリをテストできるように、Appleが高解像度と低解像度のオプションを提供していることが挙げられる。

あるいは、単にベータ版であるため、古いモードが削除されていないだけかもしれない。

しかし、最も憶測を呼ぶ可能性は、Appleが将来的に低解像度のVision Proモデルを投入するために、非4Kモードを残しているというものだ。

Vision Proは非常に優れた製品だが、価格が高すぎるため、より手頃な価格のモデルが登場するとの噂は以前から根強い。

ただし、低価格版のVision Proが登場するのは2027年以降と予想されており、次期モデルは現行モデルよりもスペックが向上すると考えられている。

もし非4Kモードが低価格版向けのものであるならば、visionOS 27や28まで残っている可能性もある。