Apple、iOS 26でデジタルIDのWebブラウザ対応を拡大

Appleは、iOS 26において、運転免許証やデジタルIDを使い、年齢や身分を安全に検証できる「Verify with Wallet on the Web」オプションを追加する。

これまでアプリ内でのみ利用可能だったこの機能が、W3C Digital Credentials APIとFIDO CTAPプロトコルのサポートによりWebにも拡張される。

オンラインでの年齢確認や本人確認において、IDの写真をアップロードする代わりに、Webサイトが必要な情報（氏名、生年月日など）のみを要求できるようになる。ユーザーは、データの利用目的やWebサイトでの保管の有無を確認できる。

iPhone、iPad、MacのSafariだけでなく、対応する他のブラウザやOSでも利用可能。Face ID認証を用いて、あらゆるブラウザ上のQRコードをiPhoneで読み取り、WebサイトとデジタルID情報を共有できる。

州発行のIDや運転免許証、iOS 26で新たに追加されるパスポートのデジタルIDにも対応。Apple Walletと連携しない州のデジタルIDアプリもサポートし、Web上での年齢・身分証明に利用可能となる。

検証プロセスはエンドツーエンドで暗号化され、ブラウザやOSを含む第三者によるデータの読み取りを防止。IDは暗号化署名され、偽造IDの使用を防ぐ。

Chime、Turo、Uber Eats、U.S. BankなどのWebサイトが、この機能をいち早くサポート予定。アリゾナ州、ジョージア州、メリーランド州の車両管理局も、デジタルIDアプリへの対応を予定している。

IDのWeb検証プロセスは、iOS 26のリリースとともに今秋開始される。