元Appleデザイナーが提唱、次期iOSは「Living Glass」？

元AppleデザイナーのSebastiaan de With氏が、噂される次期iOSのデザインコンセプト「Living Glass」を発表した。

WWDC開催直前、Luxの共同創業者でもある同氏が提唱するのは、デバイスのガラス素材の質感を活かした、よりリアルで動的なインターフェースだ。

「Living Glass」は、現実世界の素材のように光や反射を表現し、環境に反応するインターフェースを目指す。ボタンは影を落とし、コンテンツを反射するなど、UI要素が動的なガラス表面のように振る舞う。

de With氏は、iOSのデザインを3つの時代に分類。初期の「Shaded Age」から、フラットデザインの「Flat Age」を経て、現在はDynamic Islandなどの要素に見られる、物理的な素材のような表現が復活しつつあると分析する。

同氏の提案では、主要なアクションには光沢のある要素、二次的なコントロールにはフロスト加工、画面に埋め込まれたような要素など、ガラスの質感を使い分けることで、視覚的な階層構造を構築する。

iOS 18で導入される自動アイコンマスキングなどの変更は、より動的な背景への準備ではないかとde With氏は推測する。

ただし、このような複雑な表現は、現在のデザインツールでは実現が難しく、Appleが先行する可能性もある。

BloombergのMark Gurman氏も、次期iOSのデザインについて「visionOSにインスパイアされたガラスのようなエフェクト」が特徴になると報じている。

実際の発表内容は不明だが、WWDCでの発表に期待が高まる。