iPhone 16e、欧州でベストセラーも販売はSEモデルを下回る

Appleが新たに投入したミドルレンジモデル「iPhone 16e」は、ヨーロッパでトップセラーの地位を獲得したものの、初期販売台数は過去のSEモデルを下回っていることが調査で明らかになった。

2月に発売されたiPhone 16eは、発売から1ヶ月で欧州スマートフォントップ10入りを果たしたが、2022年発売のiPhone SE（第3世代）や2020年発売のiPhone SE（第2世代）ほどの勢いは見せていない。

3月の欧州スマートフォン販売台数ランキングでは9位、AppleのiPhone販売台数全体の8%を占めた。西ヨーロッパではやや好調で7位につけている。

しかし、iPhone 16eの販売台数は、iPhone SE（2022）より17%、iPhone SE（2020）より20%減少している。

販売不振の主な原因は、高価格にあると見られている。iPhone 16eの価格は699ユーロからで、iPhone SE（2022）の519ユーロ、iPhone SE（2020）の479ユーロを大きく上回る。

また、欧州のミドルレンジスマートフォン市場は価格に敏感になっており、中古iPhoneへの関心が高まっていることも、Appleの販売戦略を複雑にしている。