WWDC 2025が間近、過去の重要な発表を振り返る

テクノロジー業界で重要なイベントとされるAppleのWWDC（世界開発者会議）が間もなく開催される。各デバイスプラットフォームの将来計画が発表されるWWDCを前に、過去の重要なソフトウェア発表を振り返る。

 1. Mac OS X Jaguar (2002年)

Mac OS 9からMac OS Xへの移行後、2番目のメジャーアップデート。ネコ科動物にちなんだ名前が特徴。Quartz ExtremeによるGPUアクセラレーションを導入し、滑らかなアニメーションを実現。

 2. Spotlight (2004年)

Mac OS X Tigerの目玉機能として発表。コンピュータ上の全データをインデックス化し、ファイル、ドキュメント、メールなどを高速検索可能に。

 3. Dashboard (2004年)

Mac OS X Tigerの一部として発表された、ウィジェットへのアクセスを提供するセカンダリデスクトップ。天気や株価をすぐに確認可能。

 4. Time Machine (2006年)

Mac OS X Leopardの一部として発表された、自動データバックアップ機能。過去のバージョンのファイルや設定を復元可能にするインターフェースを提供。

 5. iPhone SDK (2008年)

当初App Storeが存在しなかったiPhoneに、ネイティブアプリ開発を可能にするiPhone SDKを発表。App Storeの登場とともに、アプリ開発の可能性が広がった。

 6. iCloud (2011年)

MobileMeの反省を踏まえ、iPhone、iPad、Mac間でデータをシームレスに同期するiCloudを発表。iCloud DriveやiCloud Photosなどのサービスへの道を開いた。

 7. iOS 7 (2013年)

Jony Iveの指揮の下、フラットデザインを採用し、iOSのインターフェースを大幅刷新。AirDrop、コントロールセンターなどの機能も導入。

 8. iPadOS (2019年)

iPhoneとiPadの差異に対応するため、iPad専用のOS、iPadOSを発表。マルチウィンドウ、デスクトップクラスのSafari、外部ストレージサポートなどを追加。

 9. Find My (2019年)

オフラインデバイス追跡機能を追加。暗号化されたBluetooth信号を利用し、インターネットに接続されていないiPhone、iPad、Macの位置を特定可能にした。AirTagの登場にもつながった。

 10. App Tracking Transparency (2020年)

iOS 14で導入されたプライバシー機能。アプリがユーザーを追跡する前に、許可を求めることを義務付けた。オンライン広告市場に大きな影響を与えた。