Apple幹部、人気ポッドキャスト番組へのWWDC出演を見送り

人気ポッドキャスト番組「The Talk Show」のホストであるジョン・グルーバー氏が、毎年WWDC期間中に開催してきた公開収録に、今年はAppleの幹部が参加しないことを明らかにした。

2015年以降、同番組にはApple幹部がゲストとして出演し、WWDCで発表された内容について興味深い見解を語ってきた。しかし、今年はApple側から出演を辞退する意向が伝えられたという。

理由についてグルーバー氏は言及していないが、背景には、同氏が最近発表したApple IntelligenceとSiriの遅延に関する批判的な意見があると考えられる。

グルーバー氏は3月、昨年のWWDCで発表されたApple Intelligenceの機能が実際には機能していなかったことなどを指摘し、Appleが「有言不実行」な姿勢を見せていると批判していた。

Appleがグルーバー氏にSiriの刷新の遅延を事前に発表させたにもかかわらず、今回の出演見送りは、同氏の批判に対する報復措置とも受け取れる。また、Apple側が、グルーバー氏からSiriの遅延に関する厳しい質問を受けることを避けたかった可能性もある。