英Curve、EUでiPhone向け非接触決済サービス開始

イギリスのフィンテック企業Curveが、欧州連合（EU）域内のiPhoneユーザー向けに非接触決済サービス「Curve Pay」を開始しました。

AppleがNFCインターフェースを外部開発者に開放したことを受け、PayPalに次ぐ決済サービスとなります。

「Curve Pay」アプリを利用することで、Apple Payやウォレットアプリを使用せずに、店舗でのタップ決済が可能になります。

この機能は、AppleにNFCチップの開放を義務付けたEUのデジタル市場法（DMA）によって実現しました。

従来のウォレットアプリとは異なり、「Curve Pay」は独立した決済機関として機能し、取引後に異なるカードへの支払いの振り替えや、PayPalアカウントを含む多様な決済ソースとの連携が可能です。

さらに、リアルタイムの支出分析や自動キャッシュバックプログラムも提供します。

同社の「ステージドウォレット」アーキテクチャにより、従来のデジタルウォレットよりも高度な決済管理が可能になります。

以前はAndroidデバイスのみで利用可能だったCurveのプラットフォームは、現在600万人以上のユーザーを抱えています。

9月にはドイツの協同組合銀行も独自のNFC決済ソリューションを導入予定であり、Apple Payに代わる選択肢が広がっています。

NFCアクセスは、EU27ヶ国に加え、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェーを含む欧州経済領域（EEA）の銀行およびウォレットアプリで利用可能です。