Google、AI機能を強化した新「AIモード」を検索に導入

Googleは本日、従来の検索結果にAIによる概要を表示する「AI Overviews」機能を拡張し、より複雑な検索クエリに対応できる「AIモード」をGoogle検索に追加することを発表しました。

AIモードでは、質問を複数の要素に分解し、異なるデータベースで同時に検索を実行することで、ユーザーの状況に合わせたタイムリーな回答を提供します。カスタムチャートを含む画像の生成や、フォローアップ質問への対応も可能です。

AIモードは本日より米国の全ユーザーを対象にデスクトップ版Google検索とGoogle検索アプリの新しいタブから利用可能になります。AIの能力を最大限に活用できるよう設計された、より複雑な検索クエリに対応できます。

スンダー・ピチャイCEOは、AIモードの前身であるAI Overviewsを「過去10年間で最も成功した検索機能の1つ」と評価しました。一方で、AI OverviewsやAIモードがウェブサイトのコンテンツを要約して表示することで、情報源への直接アクセスを減少させている可能性については言及しませんでした。

AIモードはAIエージェント機能も搭載し、「今週土曜日のレッズの試合の安いチケットを2枚探す」といったリクエストに対応できるほか、ショッピングにも対応します。ユーザーはラグの検索において、子供やペットの有無、色などの要素を考慮した絞り込み検索が可能です。また、価格追跡機能も搭載し、欲しい商品のセール情報を通知します。

衣料品のショッピングでは、バーチャルトライオン機能も利用できます。ユーザーの写真をもとにAIモデルを生成し、衣服を着用した際のイメージをリアルに表示します。「buy it for me」オプションを使用すれば、検索結果から直接購入することも可能です。新しいショッピング機能は数か月以内に導入予定で、トライオン機能は現在Labsで利用可能です。

今夏には、AIモードは過去の検索履歴やGmailなどのアプリからの情報を集約し、よりパーソナライズされた回答を提供するようになります。

今後は、AIモードが従来の検索インターフェースにおけるAI Overviewsを強化し、AIモードの一部の機能はAI Overviewsにも組み込まれます。