タスク管理アプリ「Things 3」、クラウド基盤をSwiftで刷新

人気タスク管理アプリ「Things 3」の開発元Cultured Codeは、クラウド基盤をAppleのプログラミング言語Swiftで全面的に刷新したと発表した。

旧システムはPython 2とGoogle App Engineを基盤としていたが、インフラコストの増大やレスポンスの遅さなどが課題となっていた。

新しいSwiftベースのシステムは、ユーザーに影響を与えることなく移行が完了。表面的な動作は変わらないものの、iPhone、iPad、Mac、Apple Watch、Apple Vision Pro間でタスクを同期する基盤がSwiftで書き換えられた。

今回の移行により、パフォーマンスが大幅に向上。ピーク時には毎秒500件のリクエストを、4つのノードで構成されたKubernetesクラスターで処理できるようになった。これにより、コンピューティングコストは3分の1以下に削減され、同期リクエストの処理速度は4倍に向上した。

Cultured Codeは、2021年からSwiftのサーバーサイドでの利用を実験的に開始し、段階的に移行を進めてきた。