マイクロソフト、MacBook Airとの性能比較広告で物議
マイクロソフトが公開した広告動画で、「上位Copilot+ PC」がMacBook Airより高速であると主張し、議論を呼んでいる。
問題視されているのは、比較対象にM3 MacBook Air（2024年発売、現在はM4 MacBook Airが最新）を選んでいる点。M3 Airは既にAppleの現行製品ラインナップには含まれていない。
マイクロソフトは自社サイトで「上位Copilot+ PC」がM4 MacBook Airよりも高速であるとも主張しているが、広告にある「最大58%高速」という数値とはかけ離れている。
同社が公開したCinebench 2024 Multi-Coreのスコアによると、M4 Airは866。Copilot+ PC8機種のスコアは以下の通り。
* ASUS Vivobook S 14（AMD Ryzen AI 9 365）：912（5.3%高速）
* Dell XPS 13 9345（Snapdragon X Elite）：943.3（8.9%高速）
* HP OmniBook Ultra 14（AMD Ryzen AI 9 HX 375）：965（11.4%高速）
* Lenovo Yoga Slim 7x 14″（Qualcomm Snapdragon X Elite）：1029.6（18.9%高速）
* Lenovo Yoga Slim 7x 14″（Qualcomm Snapdragon X Elite）：1033.6（19.4%高速）
* Lenovo Yoga Pro 7（AMD Ryzen AI 9 365）：1021.3（17.9%高速）
* Microsoft Surface Laptop 15″（Snapdragon X Elite）：950（9.7%高速）
* Microsoft Surface Laptop 13.8″（Snapdragon X Elite）：889.6（2.7%高速）
最も高速なLenovo製デバイスでも、M4 Airに対する差は20%未満。実際に使用しても体感できるほどの差はないと見られる。
