フォートナイト、米App Storeへの再申請取り下げ・再提出　Appleからの反応なく

Epic Gamesは、人気ゲーム「フォートナイト」の米App Storeへの再掲載を目指し、申請を行っていたが、Appleからの反応がないことを受け、一旦申請を取り下げ、アップデート版を再提出した。

Tim Sweeney CEOによると、毎週金曜日に新しいコンテンツを含むアップデートを各プラットフォームで同時配信する必要があるため、今回の再申請に至ったという。

最初の申請は120時間以上審査されず、Appleの審査ガイドラインで示される平均審査時間（24時間以内）を大幅に超えている。

フォートナイトは、2020年にEpic GamesがApp Storeのルールに違反し、アプリ外での購入を誘導したことでApp Storeから削除され、その後Appleとの間で法廷闘争が続いている。今回、Epic Gamesは子会社Epic Games Swedenのアカウントを利用して申請を行っている。

Sweeney CEOはAppleとの間で事前協議を行ったとしているが、Appleが再掲載を許可したとは明言していない。AppleはEpic Gamesのアカウントを停止する権利を有しており、フォートナイトの再掲載を義務付けられていないため、今後の展開は不透明だ。

Epic Gamesがフォートナイトの再掲載を試みる背景には、米国の開発者に対し、App Store外での購入オプションを顧客に案内することをAppleに義務付ける判決がある。Appleはこの判決を不服として控訴しているが、上訴裁判所の判断が出るまでは従う必要がある。

Sweeney CEOは、Appleがフォートナイトの再掲載を拒否した場合、「地政学的な嵐を覚悟する必要があるだろう」と述べている。