Apple、EUのApp Storeで外部決済利用アプリに警告表示を開始

Appleは、EU圏内のApp Storeにおいて、外部決済システムを利用するアプリに対して警告ラベルの表示を開始した。

警告ラベルは、赤い三角の中に感嘆符が描かれたもので、「App Storeの安全な決済システムをサポートしていません」「外部購入を使用します」というテキストが添えられている。

この警告表示は、データ損失の可能性を示すmacOSの警告アイコンと同レベルの「クリティカル」なものとして扱われている。

ハンガリーの人気自動車査定アプリ「Instacar」が、警告表示の対象となった最初のアプリの一つと見られる。

Appleによるこの警告表示は、欧州委員会がAppleに対し、アプリ開発者がユーザーに代替決済オプションを知らせることを制限しているとして、デジタル市場法違反で5億ユーロの制裁金を科した数週間後に行われた。

欧州委員会はAppleに対し、「誘導に関する技術的および商業的制限を撤廃」するよう命じている。

この警告表示は、4月30日にイヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャース判事が発令した、アプリ開発者がユーザーを外部決済方法に誘導することを妨げるApp StoreのルールをAppleが執行することを禁じる命令にも続くものだ。