Apple Music、サウンドセラピープレイリストを公開 グローバル・アクセシビリティ・アウェアネス・デーに合わせ

Appleは、5月15日のグローバル・アクセシビリティ・アウェアネス・デーに合わせ、Apple Musicで3つの新しいサウンドセラピープレイリスト「Focus」「Relax」「Sleep」を公開した。

これらのプレイリストは、Imagine DragonsやKaty Perryなど、UMGアーティストの楽曲を、より心地よくなるようアレンジした特別なバージョンで構成。楽曲は、集中、リラックス、睡眠といった特定の精神状態を促すとされる音波とシームレスに融合されている。

具体的には、集中にはガンマ波とホワイトノイズ、リラックスにはシータ波、睡眠にはデルタ波とピンクノイズが用いられている。

Appleは、この機能に関してUniversal Music Group（UMG）の音楽療法科学プロジェクトSollosと提携。「科学的根拠に裏付けられ、UMG独自のオーディオ技術を活用している」としているが、その科学的根拠は必ずしも決定的ではない。Apple自身も効果について断定的な表現は避け、「人の全体的なウェルビーイングをサポートする」ことを目的としている。

同様のセラピー効果を謳う「バイノーラルビート」なども存在するが、その効果に関する研究は、厳密さに欠ける点や、証拠に裏付けられていない誇大な主張がなされている点などが批判されている。プラセボ効果や、単なる騒音遮断効果以上の効果は認められないという指摘もある。

しかし、Apple Musicの既存のサブスクリプションに含まれる新機能であり、試してみる価値はある。期待する集中や睡眠が得られるかどうかは別として、試聴してみて効果を実感できるか試してみてはどうだろうか。