iPhoneの安全機能：知っておくべき6つのツール

Appleはプライバシー保護に力を入れている一方で、ユーザーの安全を守るための機能も多数搭載している。緊急時の通報から追跡防止まで、iPhoneには安全のための様々なツールが用意されている。

 1. 緊急SOS:

危険な状況や医療緊急時に、緊急通報サービスへ自動的に電話をかける機能。位置情報に基づき、現在地の緊急電話番号に接続されるため、海外旅行中でも利用可能。サイドボタンと音量ボタンの同時長押し、またはサイドボタンの連続5回押しで起動できる。自動通報をオフにすることも可能。緊急サービス画面では、Face IDを無効化し、パスコード入力を求めることで、強制的なロック解除を防ぐ機能も搭載。iPhone 14以降では、携帯回線やWi-Fiがない場合でも衛星経由で緊急通報が可能。

 2. メディカルID:

事故などで意識を失った際、救急隊員がロック画面からアクセスできる医療情報。名前、年齢、アレルギー、緊急連絡先、血液型、服用薬などを登録できる。健康アプリで設定可能。

 3. 衝突事故検出:

iPhone 14以降に搭載された機能で、自動車事故を検知し、緊急通報サービスに通報する。誤検知を減らすための改良も行われている。設定アプリの緊急SOSから有効になっているか確認できる。

 4. 位置情報共有:

「探す」アプリを利用して、信頼できる家族や友人と位置情報を共有できる。共有時間も設定可能。メッセージアプリや連絡先アプリからも共有できる。

 5. チェックイン:

一時的に位置情報などを共有する機能。例えば、夜道を歩く際やライドシェアサービス利用時に、目的地と到着予定時刻を共有し、到着しない場合に自動的に相手に通知される。メッセージアプリから利用可能。

 6. 安全確認:

iPhoneのプライバシー設定を見直し、位置情報などの個人情報が誰に共有されているかを確認できる機能。設定アプリの「プライバシーとセキュリティ」からアクセス可能。「緊急リセット」で全てのアプリのデータ共有権限を即座にリセットしたり、「共有とアクセスを管理」で個別の共有設定を確認・変更したりできる。