Apple、AIカレンダーアプリ開発のカナダ企業Mayday Labsを買収

Appleが今年4月、AIを活用したカレンダーアプリ開発を手掛けるカナダのスタートアップ企業Mayday Labsを買収していたことが、欧州委員会のリストから明らかになった。フランスのブログMacGenerationが報じた。

Mayday Labsは、AIを活用してイベントやタスクを最適な時間に自動でスケジュールするiPhone、iPad、Mac向けのアプリを開発。ユーザーのスケジュール設定の好みや日常のパターンを学習し、カレンダーを最適化する機能を備えていた。

同社のウェブサイトによると、共同作業を行うユーザー同士で利用することで真価を発揮し、例えば、ユーザーと共同作業者の両方が利用可能な時間に自動的に会議をスケジュールすることが可能だった。

買収後、Maydayのアプリはサービスを停止しており、Appleが同社の技術や機能を、Apple Intelligenceの一環として、iPhone、iPad、Macのカレンダーアプリに組み込む可能性が指摘されている。iOS 19、iPadOS 19、macOS 16などで、これらの変更が発表される可能性もある。

AppleはすでにiOS 18でカレンダーとリマインダーアプリの統合を進めており、今回の買収はさらなる進化への布石とみられる。

欧州委員会のリストには、2023年9月以降にAppleが買収したPointable、Betteromics、Drishti、DarwinAI、Datakalab、Blueyeなど、他の6社も掲載されており、これらの企業もAI関連技術に取り組んでいた。