Apple、SafariにAI検索導入を検討か　Googleとの契約維持に苦悩も

Appleが、自社製品のブラウザ「Safari」にAIを活用した検索機能を導入する可能性が浮上した。

これは、米司法省がGoogleの検索市場における独占を巡り起こした訴訟の中で、Appleのサービス担当上級副社長であるエディ・キュー氏が証言した内容から明らかになったもの。

キュー氏によれば、AppleはAIを活用した検索エンジンに焦点を当て、Safariの検索方法を積極的に見直しているという。Safariでの検索数が減少傾向にある背景には、ユーザーがAIから回答を得る傾向が強まっていることがあると分析。Perplexity、Anthropic、OpenAIなどのAI検索プロバイダーをSafariに追加することを検討しているものの、現状では技術的な改善が必要だと指摘した。

一方で、キュー氏はGoogleとの検索エンジン契約による収益分配を失う可能性に懸念を示し、現時点ではGoogleをデフォルト検索エンジンとして維持することが最良の選択肢だと考えていることを明かした。
Googleは、AIを組み込んだ新しい検索機能の導入を急速に進めているが、一般的にはAIが検索結果に挿入されることを嫌う傾向があり、ユーザーからは「Googleが検索を台無しにしている」というフィードバックが見られるという。
AppleはiOS 18のAIパートナーとしてGoogleとOpenAIを比較検討した結果、契約条件で合意に至らずOpenAIのChatGPTを選択した。しかし、GoogleはiOS 19でChatGPT、Geminiなどと並び、AI機能のオプションとして提供される可能性がある。