Apple Watchのバッテリー消費、どの機能が一番影響する？ 徹底検証

Apple Watchのバッテリー寿命を延ばすために、様々なオンラインガイドが存在するが、多くの場合は派手な機能をオフにするという内容だ。そこで、どの機能がバッテリーを最も消費するのか、また、機能をオフにすることでどの程度バッテリー寿命が延びるのかを科学的に検証した。

実験では、2台の同一のApple Watch Series 10（46mm、セルラーなし）を使用し、2週間にわたって装着。一方のWatchでは常時表示機能をオンにし、もう一方ではオフにするなど、設定を変えながらバッテリーの持続時間を比較した。

その結果、常時表示モードをオンにした場合でも30時間以上のバッテリー寿命を確保できた。しかし、常時表示をオフにすると、さらに10〜12時間もバッテリーが長持ちすることが判明した。一方、バックグラウンドでのアプリ更新、不規則な心拍リズムの通知、アプリの通知などをオフにしても、バッテリー寿命の延長は5時間程度だった。

結論として、画面を点灯させる機能、特に常時表示機能がバッテリー消費に大きく影響することがわかった。通知を頻繁に受け取る場合もバッテリーは消耗するが、常時表示をオフにする方が効果的だ。

また、Apple WatchがiPhoneから長時間切断された状態にあると、バッテリー消費が増加することも判明した。セルラーモデルでなくても同様の傾向が見られたため、ジョギングなどに出かける際はiPhoneを携帯することをおすすめする。

バックグラウンドでのアプリ更新や心拍数通知をオフにするというアドバイスも見られるが、今回の検証ではバッテリー寿命への影響は軽微だった。特に不規則な心拍リズムの通知はApple Watchの重要な機能の一つであるため、オンにしておくことを推奨する。