Apple、2025年第2四半期決算を発表

Appleは本日、2025年度第2四半期（暦年第2四半期）の決算発表を行い、売上高954億ドル、四半期純利益284億ドルを計上した。

ティム・クックCEOは、決算説明会において、関税、App Storeの変更、デバイス販売などについて言及した。

 App Storeの変更

クックCEOは、Appleが直面している法的な問題について問われ、昨日判決が出たApp Storeの変更命令と、これらの訴訟がAppleのサービス事業に与える影響について質問を受けた。

クックCEOは、Appleの方針として、裁判所の命令には従いつつ、上訴することを改めて表明した。

 関税

クックCEOによると、サプライチェーンと在庫の最適化により、3月四半期の関税の影響は限定的だった。しかし、6月四半期については、政策変更の可能性もあるため、関税の影響を正確に見積もることは難しいとしている。現行の関税が維持された場合、Appleのコストは9億ドル増加する見込み。

 米国への投資

クックCEOは、Appleが米国でガラスやFace IDモジュールを調達していること、さらに12州から190億個のチップを購入していることを明らかにした。

 Apple IntelligenceとSiri

クックCEOは、WWDC 2024で発表したパーソナルSiri機能について「順調に進捗している」と述べた。「顧客にこれらの機能を提供できるようになるのが楽しみだ」と付け加えた。しかし、その開発には「予想よりも時間がかかっている」ことも認めた。

 Apple IntelligenceがiPhone販売に影響

クックCEOは、Apple Intelligenceが利用可能な国では、そうでない国よりも、iPhoneの販売実績が良かったと述べている。

 Mac

Macの売上高は前年同期比6.7%増と好調だった。これは、第2四半期に発売された新型M4 MacBook AirとMac Studioが貢献した。Macのインストールベースは過去最高を更新し、既存ユーザーのアップグレードとMacを初めて購入する新規顧客の両方で成長が見られた。

 iPad

iPadの売上高は前年同期比15.2%増と大幅に増加し、全ての地域セグメントで成長を達成した。iPad購入者の半数以上が新規顧客だった。第2四半期には、M3 iPad AirとiPad 11が発売された。

 ウェアラブル、ホーム、アクセサリー

ウェアラブルの売上高は前年同期比4.9%減となった。これは、前年同期にApple Vision Proが発売されたことによる反動減とみられる。

 サービス

Appleのサービス売上高は前年同期比11.6%増と過去最高を記録した。全てのカテゴリーで好調な業績を達成。Apple TV+の視聴者数は四半期中に過去最高を更新し、有料アカウントと有料サブスクリプションは前年同期比で2桁成長を記録。Appleの有料サブスクリプション数は現在、10億件を超えている。