Apple、iOS 19.4の開発を内部で開始 – Siriのパーソナライズ機能搭載か

Appleの一部のソフトウェアエンジニアが、次期iOSアップデートとなる「iOS 19.4」の開発を先月より内部で開始した。

iOS 19.4のリリースは来年3月か4月頃と予想されており、まだ1年近く先のこととなる。

Appleは毎年、「秋」と「春」のiOSバージョンを開発しており、現在、iOS 19.0とiOS 19.4が社内で活発に開発されていることが、ウェブサイトの分析ログから示唆されている。

このiOS 19.4の開発開始は、AppleがSiriのパーソナライズ機能を「来年」に延期したことを受けてのものとなる。

Siriのパーソナライズ機能は、WWDC 2024で発表されたものだが、当初予定されていたiOS 18.4でのリリースは見送られ、iOS 19のサイクルで登場する見込みだ。一部報道では2026年まで利用できない可能性も指摘されている。

これらの機能は、ユーザーの個人的な文脈の理解、画面上の認識、およびアプリごとの詳細な制御を含む。WWDC 2024では、メールやメッセージアプリの情報に基づいて、Siriに母親のフライトやランチの予約状況を尋ねるiPhoneユーザーのデモが披露された。

SiriのアップグレードはApple Intelligenceによって実現される予定だが、その展開は困難を極めている。AppleはパーソナライズされたSiri機能の遅延をめぐり米国とカナダで集団訴訟に直面しており、最近ではApple Intelligenceのウェブページから「利用可能」という文言を削除している。