Apple、世界100カ国でiPhoneユーザーにスパイウェア攻撃警告

Appleは、世界中のiPhoneユーザーに対し、デバイスを遠隔操作で侵害しようとする「傭兵スパイウェア攻撃」に関する警告を発信した。

今回の警告は、過去最大規模とみられ、100カ国に及ぶユーザーが対象となっている。
TechCrunchによると、現時点で警告を受け取ったことを公表しているのは、イタリア人ジャーナリストとオランダ人活動家の2名のみ。

攻撃の詳細は不明だが、「傭兵スパイウェア」と呼ばれるものは、多くの場合、政府機関の監視活動から利益を得るために、民間のソフトウェア会社によって実行される。
ジャーナリストや活動家など、特定の人々が標的となる傾向があり、Appleは「あなたの身元や活動が原因で標的にされている可能性が高い」と警告している。

Appleからの警告を受け取っていない場合は、過度に心配する必要はない。
今回の攻撃は大規模だが、あくまで個人レベルを対象としている。

念のため、iPhoneのソフトウェアを常に最新の状態に保つことを推奨する。
スパイウェア攻撃はiOSの脆弱性を利用するため、Appleは脆弱性を認識すると、アップデートで修正パッチを配布する。

深刻な事態に備え、Appleは「ロックダウンモード」を提供しており、有効にすることでiPhoneを保護できる。