Apple、政府支援のスパイウェア攻撃標的者に警告

Appleは今週、政府が支援するスパイウェア攻撃の標的になっている可能性のあるユーザーに対し、通知を送信した。

TechCrunchの報道によると、イタリア人ジャーナリストやオランダ人活動家が、iMessageとメールでAppleから通知を受け取ったという。

通知では、ユーザーのAppleアカウントに関連付けられたiPhoneが、リモート操作で侵害されようとしている傭兵スパイウェア攻撃の標的になっていることが検出されたと警告している。

Appleは、このような攻撃を検出する際に絶対的な確実性は得られないものの、今回の警告について高い確信を持っていると強調し、深刻に受け止めるよう促している。

Appleは、この通知が100カ国の標的ユーザーに送信されていると述べ、警告を受け取ったユーザーには、ロックダウンモードを有効にし、iPhoneをiOS 18.4.1にアップデートすることを推奨している。

また、予期しない送信者や不明な送信者からのリンクや添付ファイルを開かないように注意を促している。

Appleは、攻撃者が検出を回避するために行動を変化させる可能性があるため、通知を送信した理由に関する詳細な情報の提供は控えている。

Appleは2021年から、国家が支援する攻撃の標的となっているユーザーに同様の通知を送信しており、多くの監視活動でNSOグループのPegasusスパイウェアが使用されている。Appleは2021年にNSOグループに対して訴訟を起こしている。

Appleの脅威通知ポリシーに関するサポート文書によると、Appleは攻撃が検出された際に年に複数回警告を送信しており、これまでに150カ国以上のユーザーに潜在的な攻撃について通知している。