Apple、MacBook出荷台数が大幅増も、実際の需要は不透明

Counterpoint Researchの最新調査によると、2025年第1四半期においてAppleのMacBook出荷台数が大幅に増加し、PC市場全体の成長率を上回った。

PC市場全体が前年同期比6.7%増となる中、Appleは出荷台数を17%増加させ、主要ベンダーを牽引した。

ただし、この成長の主な要因は、米国が年内に導入予定の新たな関税を回避するため、メーカーが出荷を前倒しにしたことにあると報告書は指摘している。

特定の電子製品に対する関税の一時的な免除措置により、企業は免除期間中に出荷を集中させた。

このため、出荷台数の増加が必ずしもエンドユーザーへの販売増加に繋がるとは限らず、第1四半期に出荷された製品の多くは、今後数ヶ月にわたって在庫として残ると予想される。

Appleに関しては、2025年3月に発表されたM4 MacBook Airの発売も出荷台数の増加に貢献した。

しかし、AppleがM4チップのAI機能を強調しているにもかかわらず、この出荷台数の増加は、必ずしもAI PCに対する消費者の関心の高まりを示しているわけではないと報告書は述べている。

Appleの世界PC出荷台数におけるシェアは、2024年第1四半期の約9%から2025年第1四半期には10%に増加したと伝えられている。なお、Lenovoは依然として最大の市場シェアを維持している。