Apple、Siriのパーソナライズ機能遅延で集団訴訟を相次ぎ起こされる

Appleが、iPhone向けSiriのパーソナライズ機能の遅延を巡り、米国とカナダで少なくとも2件の集団訴訟を提起された。

カリフォルニア州の連邦裁判所に提出された訴状によると、Appleは未だ利用できないApple IntelligenceによるSiriのアップグレードを宣伝することで、虚偽広告および不正競争法に違反したと主張されている。原告は、もしAppleのマーケティングが虚偽で誤解を招くものだと知っていたら、iPhone 16を購入したり、それだけの対価を支払ったりしなかっただろうと訴えている。

Appleは、製品発表会、ウェブサイト、俳優のベラ・ラムジーが出演するテレビCMなどでSiriの機能を宣伝していた。同様の訴状は、カナダのブリティッシュコロンビア州でも提出されている。

Appleは当初、WWDC 2024でSiriのパーソナライズ機能を発表し、iOS 18.4でのローンチを予定していた。しかしその後、提供時期を延期し、「来年」に提供すると発表した。一部では、2026年まで利用できないとの見方もある。

訴訟では、損害賠償が求められており、iPhone 16を購入したユーザーは、Appleが法律に違反したと判断された場合、賠償金を受け取る可能性がある。Appleの弁護士は、訴訟に対してまだ回答していない。