Apple主要サプライヤー、米国内生産を検討か

Appleの主要サプライヤーであるラックスシェアが、中国からの輸出に対する新たな関税の影響を受け、アメリカ国内での製品製造を検討していることが明らかになった。

ラックスシェアの会長、ワン・ライチュン氏がアナリストとの電話会議で言及したもので、ロイターが内容を確認した。同社は、ハイエンドiPhone、AirPods、Apple Watch、Vision Proなどの生産を担っている。

現状、アメリカへの直接輸出量は少ないため、短期的な財務への影響は限定的と見ているものの、将来的な貿易混乱へのリスクを軽減するため、グローバル投資戦略を見直す方針だ。

具体的には、中国での投資計画を一時停止し、アメリカを含む他地域での新たな施設建設を検討している。ラックスシェアはすでに、中国以外にもマレーシア、タイ、ベトナム、メキシコ、アメリカに製造・研究施設を保有している。

アメリカでの製造拡大の時期や場所については詳細を明らかにしていないが、既存拠点での新たな生産ライン構築には12〜18ヶ月程度を要するとしている。