Apple、スマートホームハブの発売を2026年まで延期か　Siriの刷新に技術的な問題

Appleが開発中と噂されるスマートホームハブの発売が、2026年まで延期される可能性があることが明らかになった。Bloombergのマーク・ガーマン氏が報じた。

延期の主な理由は、デバイスの中核となるSiriの刷新における技術的な問題とされている。当初、Appleは今年中の製品リリースを目指していたが、Siriの音声アシスタント機能に大幅な遅延が発生したという。

ガーマン氏は、このデバイスが主に音声で操作されるため、Siriとその基盤となるApp Intents技術に大きく依存していると指摘する。

現在、コードネーム「J490」で呼ばれるこのデバイスのテストはApple本社で継続されており、多くの従業員が自宅でのテストにも参加している模様だ。

ガーマン氏は、この製品をGoogle Nest Hubと比較し、Appleにとって大きな収益源にはならないと予測する一方、将来的にはより野心的な製品への足がかりになるとの見解を示している。

すでに、コードネーム「J595」で呼ばれる次世代デバイスの開発も進められており、AIパーソナリティや追加センサー、さらには画面を操作するロボットアームが搭載される予定だ。

今回のスマートホームハブの延期は、WWDC 2024で発表されたSiriのパーソナライズ機能の提供が遅れるという発表とも関連している。Appleはこれらの機能が「来年」提供されると述べており、2025年9月のiOS 19から2026年3月のiOS 19.4の間になる可能性がある。