Apple、全面ガラス筐体のデバイス特許を取得 iPhone、Apple Watch、Mac Proへの応用も視野

Appleが、iPhone、Apple Watch、Mac Proなどの将来のデバイスに、全面ガラス筐体を導入する特許を米国で取得したことが明らかになった。

この特許は、デバイスの前面、背面、側面を含むすべての外表面をガラスで覆い、シームレスで透明感のある外観を実現するもの。どの角度からでも使用できるロービングインターフェースを特徴とする。

ガラス筐体は、外観だけでなく、新たなインタラクティブ機能も導入するとされている。デバイスの側面や背面にタッチや感圧センサーを搭載し、デバイスの持ち方や向きに応じてインターフェースが変化する多面的な操作を可能にする。

iPhoneでは、6面ガラスのデザインが示され、どの面にもディスプレイを表示できる。ユーザーインターフェースは、デバイスの向きに応じて動的に変化し、常に最適な操作性を提供する。

特許には、八角柱型のガラス製Mac Proタワーや、ほぼ全体が透明なガラスで構成されたApple Watchのコンセプトも含まれている。

側面を変形させることで、メディアの再生や音量調整など、圧力を利用した操作も可能になる。

Appleは10年以上前からガラス筐体の研究を進めており、今回の特許は、より没入感のある、インタラクティブなデバイスデザインへの長期的なビジョンを示唆するものと言える。ただし、特許取得が製品化を保証するものではない。