アップル、折りたたみiPhoneの開発本格化か – 2027年発売の可能性も

アップルが長らく参入を見送ってきた折りたたみ式iPhoneの開発が、いよいよ本格化する兆しを見せています。

著名アナリストのミンチー・クオ氏は、折りたたみiPhoneが書籍のように内側に折り畳まれるデザインで、シワのない画面と2,000ドル以上の価格になる可能性があると指摘しました。また、Mark Gurman氏は、今秋発売予定のiPhone 17 Airが、成功すれば折りたたみ機能を含む大規模なiPhone再設計計画への試金石となるとの見解を示しています。

中でも注目されるのは、クオ氏が先週発表した、折りたたみiPhoneのヒンジに「LiquidMetal」が使用されるという予測です。LiquidMetalは、特殊な鋳造プロセスによって非常に高い強度と精度を持つ金属部品を製造できる素材で、アップルは15年前に関連会社が開発した素材の使用に関する独占的権利を取得しています。

WeiboのリーカーであるInstant Digital氏は、アップルが開発中のヒンジ機構について、アモルファス合金（金属ガラス）製になると投稿しました。金属ガラスはLiquidMetalの別名であり、その利点として、優れた耐曲げ性、耐変形性、耐へこみ性、チタン合金の2.5倍の強度と硬度、そしてステンレス鋼のような高級感のある光沢が挙げられています。

ただし、この素材を使用しても、折りたたみ式デバイスの主要な問題である画面のシワを解消することは不可能とのことです。アップルがこの問題をどのように解決するかは、今後の注目点となります。

現時点では、折りたたみiPhoneの発売は2027年になると予想されています。