Apple、店舗部門グローバル責任者を新設　幹部人事を刷新

米Appleは、幹部人事の刷新の一環として、新たにグローバル店舗部門の責任者を設けることが明らかになった。

Bloombergの報道によると、ヴァネッサ・トリガブ氏が「ストア・リテールオペレーション担当バイスプレジデント」に昇進する。トリガブ氏はこれまで、米州西部の店舗運営を担当していたが、今後はヨーロッパ・中東、アジア太平洋、米州東部の各地域のリテール責任者を統括する。

今回の組織再編により、トリガブ氏の責任範囲は拡大。同氏はiPhone発売当初にインターンとしてAppleに入社し、その後、財務、M&A、リテールオペレーションなどの部門を歴任してきた。

Appleのリテール部門は、引き続きシニアエグゼクティブのディアドラ・オブライエン氏が統括する。オブライエン氏の直属の部下は減少し、キャロル・サーフェス氏の退任後、人事組織の再編を進めている。

関係者の間では、Appleがトリガブ氏を30年以上勤務しているオブライエン氏の後継者として育成しているとの見方が出ている。

Appleはこれらの変更を正式には発表していない。先週には、Siriの担当をAI部門のジョン・ジャナンドレア氏からVision Pro部門のマイク・ロックウェル氏に変更するなど、最近Appleの経営陣の変更が相次いでいる。