幻に終わったアップルの試作機：日の目を見なかった6つの製品と、 Siri 2.0の行方

アップルは、長年にわたり革新的な試作機を開発してきたが、その多くは市場に出ることなく終わっている。今回は、日の目を見なかった6つの注目すべき製品と、実現が危ぶまれるSiri 2.0について紹介する。

1.

 Apple Car (プロジェクト・タイタン)

：
長年噂されてきた自動運転車プロジェクト。
10年以上にわたり数十億ドルが投資され、M2 Ultraチップを搭載した高度なセンサーを活用する計画だったが、AI開発への資源転換のため中止された。

2.

 AirPower

：
2017年に発表された多機能ワイヤレス充電マット。
iPhone、Apple Watch、AirPodsを同時に充電可能にする予定だったが、技術的な問題（コイル配置、Apple Watchの独自規格、過熱問題）により2019年に開発中止。

3.

 Magic Charger

：
MagSafeパッドを組み込んだ金属製のスタンド。
実用性の高さから製品化が期待されたが、発売には至らなかった。

4.

 Paladin

：
1995年に開発されていた、中小企業向けのオールインワンデバイス。
コンピューター、FAX、スキャナー、電話の機能を統合する予定だったが、実現しなかった。

5.

 PowerBook G5

：
PowerBook G4の後継として噂されたノートPC。
実際には、Intel Core 2 Duoプロセッサを搭載したMacBook Proが2006年に発売された。

6.

 iPod Phone

：
iPhone登場以前に検討されていた、iPodに携帯電話機能を付加したモデル。
クリックホイールでの電話番号入力が非現実的だったため、開発段階で終了。

 Siri 2.0の現状と将来

昨年のWWDCで発表されたSiriの大幅アップデート（iOS 18）は、「来年」まで延期された。
しかし、現状はさらに遅れており、プロジェクトの再構築が必要となる可能性も指摘されている。
もしSiri 2.0が実現しなければ、グーグルなどのAIアシスタントとの差がさらに広がり、アップルの評判に大きな打撃を与える可能性がある。