アップルCEO、中国AIスタートアップ「DeepSeek」のAIモデルを称賛

アップルのティム・クックCEOが、中国のAIスタートアップ「DeepSeek」が開発したAIモデルを「素晴らしい」と評価した。

国が主催する投資誘致イベント「中国開発フォーラム」で語った。

アップルは現在、規制当局の承認を待って、中国本土で「Apple Intelligence」の提供開始を目指している。

DeepSeekは、OpenAIなどの米国企業と同等の性能を、より少ないリソースで実現する大規模言語モデルを開発し、注目されている。

同社のR1モデルは、わずか2ヶ月で560万ドルで開発されたと主張している。

アップルは以前、アリババグループと提携し、そのQwenモデルを中国本土ユーザー向けにApple Intelligenceに統合することで合意したと報じられている。

また、百度（バイドゥ）とも、中国市場向けの追加の大規模言語モデルプロバイダーとしての交渉を行っていると見られる。

クックCEOはAIに関するコメントに加え、中国開発研究基金との協力拡大や、クリーンエネルギー開発への継続的な投資計画も発表した。

アップルはiPhoneの出荷台数減少や、中国国内ブランドとの競争激化に直面しており、今回のクックCEOのコメントは、中国市場への注力を強化する姿勢の表れと見られる。

中国におけるアップルのスマートフォン出荷台数は、2024年第4四半期に前年同期比で25％減少したと推定され、年間出荷台数も17％減少し、VivoやHuaweiなどの国内競合他社に後れを取っている。