次期iOS 19、デザイン刷新やSiriの進化など複数の新機能搭載か

Appleが来年6月に発表するとみられる次期iOS「iOS 19」について、複数の情報が浮上している。

 visionOSに類似したデザイン

デザイン面では、Appleの複合現実ヘッドセット「Vision Pro」のプラットフォームであるvisionOSに似た、より透明感のあるインターフェースが導入される可能性がある。カメラアプリを皮切りに、他のアプリや通知などにも拡大される見込みで、iOS 7以来の大幅なデザイン変更となるかもしれない。iPadOS 19やmacOS 16にも同様の変更が予想されている。

 パーソナライズされたSiri

昨年発表された、ユーザーの状況をより理解し、アプリ間の連携を強化したSiriのアップデートが、iOS 19に搭載される可能性がある。メールやメッセージアプリの情報に基づいて、ユーザーの質問に答えられるようになるなど、より高度なパーソナルアシスタント機能が期待される。ただし、実装はiOS 19.4など、後のアップデートになる可能性もある。

 AirPodsでのリアルタイム翻訳

一部のAirPodsモデルでは、iOS 19とファームウェアのアップデートにより、リアルタイム翻訳機能が利用可能になる見込みだ。例えば、英語話者がスペイン語で話す相手の言葉を、iPhoneが翻訳してAirPodsに英語で伝えるといった機能が実現する。Googleの同様の機能「Live Translate」に対抗するものと見られる。

 RCSメッセージの暗号化

メッセージアプリでは、RCSメッセージのE2EE（エンドツーエンド暗号化）に対応する予定だ。これにより、メッセージの送受信中にAppleや第三者が内容を読み取ることができなくなる。また、RCSメッセージにインライン返信、メッセージの編集・送信取り消し、Tapbackのフルサポートなどの機能が追加される。

 EU規制への対応

EUのデジタル市場法（DMA）に基づき、iOS 19およびiOS 20で複数の変更が義務付けられる。これには、サードパーティ製スマートウォッチによるiOS通知の表示・操作、サードパーティ製ヘッドホンへの自動オーディオ切り替え機能の開放、AirDropやAirPlayの代替技術の提供などが含まれる。

 対応機種

iOS 19は、iOS 18が動作するすべてのiPhone（iPhone XS以降）で利用可能になる見込みだ。

iOS 19のベータ版は、2025年6月のWWDC直後にリリースされ、正式版は9月に公開される予定だ。